私なんかはこの辺の実務経験が皆無なので覚えるのに非常に苦労します。
この項目は以前は1級の問題でしたが、最近では2級でも出題されます。
加点のためには簡単に名前と意味だけでも覚えておくといいと思います。

       

決算書

損益計算書と貸借対照表

損益計算書は、1会計期間(通常1年間)の経営成績を示しており、
貸借対照表は、決算期末における1時点での財政状態を示している。

損益計算書と貸借対照表は、一連の記録を借方と貸方に二分したもので、
それぞれの左右の金額の差が利益であり、
損益計算書と貸借対照表の双方に同じ金額の利益が左右反対側に示される。

損益計算書では以下のようなものを算出することが出来る。

売上総利益

売上高から売上原価を引いた利益のこと。粗利益ともいう。

営業利益

売上総利益から販売費および一般管理費を差し引いて算出する。本業的な利益のこと。

経常利益

営業利益に、営業外収益を加算し、営業外費用を引いたもの。

税引前当期純利益

経常利益に、不動産などで発生する特別利益を加算、特別損失を引いたものです。最終的に法人税を引くことで当期純利益が出ます。当期純利益が出ればROEや配当性向などの算出が可能になってきます。C分野08.株式の投資尺度につながってくるわけです。

       

株主資本等変動計算書

貸借対照表の純資産の部の、1会計期間における変動額のうち、
主として株主に帰属する部分である、
株主資本の各項目の変動事由を報告するために作成するもの。

キャッシュフロー計算書

現金及び現金同等物を、
営業活動によるキャッシュフロー・投資活動によるキャッシュフロー・財務活動によるキャッシュフローの、
3つに区分して収支を計算し、キャッシュにおける獲得高を示すもの

       

それでは決算書に関する過去問に挑戦しましょう。2020年1月試験 学科 問40

法人の決算書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。
  2. 損益計算書は、一会計期間における企業の経営成績を示したものである。
  3. キャッシュフロー計算書は、将来における企業の資金収支の予測を示したものである。
  4. 株主資本等変動計算書は、貸借対照表の純資産の部の一会計期間における変動額のうち、主として、株主に帰属する部分である株主資本の各項目の変動事由を示したものである。

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解答

3番です。

キャッシュフロー計算書は3区分でしたね。