貯蓄商品(預金・貯金)・金投資|FP2級Wiki

銀行の預金商品の特徴について学習しましょう。ちなみに銀行は預金、ゆうちょや農協は貯金という。

1.金利の基礎知識

1.金利表示

一般的に金利は年間利率で表示される(たとえ3ヵ月定期でも)。

2.単利と複利

①単利

当初の元本に対してのみ利息計算される。主なもので大口定期や3年未満の定期、国債などが挙げられる。

②複利

一定期間ごとに利息が元本に組み込まれ、雪だるま式に利息計算される。

  • 1年複利:期日指定定期預金など
  • 半年複利:3年以上の定期(個人)、変動金利定期預金(個人)、定額貯金など
  • 1カ月複利:MRF、外貨建MMFなど

3.固定金利と変動金利

  • 固定金利:預入当初の金利が満期まで変わらない
  • 変動金利:市場金利の変化に応じて一定期間ごとに金利が見直される
       

2.銀行預金

銀行預金の金利は各金融機関が設定する。また、店頭取引とインターネット取引では異なる金利を設定する金融機関もある。

  • 普通預金:金利変動・決済口座に利用できる。
  • 貯蓄預金:金利変動・決済口座にはできない
  • スーパー定期:金利固定・3年未満は単利。3年以上は単利と半年複利。途中解約可だが中途解約金利になる。
  • 大口定期:金利固定・預入金額1,000万以上、単利型のみ。金利は金融機関との交渉で決める。
  • 期日指定定期:金利固定1年据置けばいつでも換金可能。据置期間経過から任意の満期日を預入者が指定する。
  • 変動金利定期:金利変動・通常1~5年。いつでも解約できるが中途解約利率になる。半年ごとなどに金利見直し。
  • 当座預金:利息の付かない決済用預金。

デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ仕組預金は原則中途解約できない。
また、金融機関の判断により、満期日が繰上げられたり繰り下げられたりする。

       

3.ゆうちょ銀行の貯金

ゆうちょ銀行のみ預入限度額が定められており、通常貯金と定期性貯金でそれぞれ1,300万円ずつの2,600万円が預入上限となっている。
振替口座は無利息で預入上限のない決済用口座で、預入金額の全額が預金保険制度の保護対象になる。

4.金投資

金は実物資産として安定した価値があり、資産形成として利用されています。
金の国際価格は、貴金属の取引で使われるトロイオンスを用い、米ドル建てで表示します。
国内では海外相場を参照に、円換算した1グラム当たりの価格で取引します。
金投資には金の価格変動リスクとともに、為替変動リスクがある。

純金積立の場合、毎月一定金額をドルコスト平均法(量を固定するのではなく金額固定)によって積立てます。
換金については、現金だけでなく金地金やジュエリー類との交換ができる。

外部リンク:金融庁,㈳全国銀行協会,スタディング FP講座

       

貯蓄商品に関する過去問を解いてみましょう。2019年5月試験 学科 問21

銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 期日指定定期預金は、据置期間経過後から最長預入期日までの間で、預金者が指定した日を満期日とすることができる。
  2. 貯蓄預金は、給与や年金などの自動受取口座や、公共料金などの自動振替口座として利用することができる。
  3. デリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日までの期間が変更される商品がある。
  4. スーパー定期は、市場金利の動向等に応じて、各金融機関が預金金利を設定する商品である。

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解答

助手のウィキ子

貯蓄預金は原則出し入れしかできないような預金よ♪

貯蓄商品