2025年5月実施FP2級学科試験分析

学科試験分析

FP2級5月学科試験の振り返りが完了しました!
前回はCBT試験を分析しましたが、今回は実際に行われたペーパー試験の過去問です。
今回の難易度はどのくらいだったのでしょうか。がんばって解いていきたいと思います(^^)/

毎回の事ですが、必ず試験問題を片手にご覧ください。
↓公式サイトで準備するか以下の添付ファイルをダウンロードしてください。

易問-普通問-難問の3段階で評価します。2級の場合は私の独断と偏見、そして例年との比較です。

それぞれにリンクを貼ってあるので復習に使ってください。
よろしくお願いします(*´▽`*)

問題1

易問 正解は4。これは保険業法にあたりますね。販売しちゃダメだけど、商品解説等は可能です(^^)/

01.倫理と関連法規

問題2

易問 正解は2。これは減債基金係数について述べていますね。目標額が決まっていて積立額を求める際に使います。

02.ライフプランニングの手法

問題3

易問 正解は3。埋葬料5万円で適切です。家族がいない場合でも埋葬した人には最大5万円までで実費支給します。でも最近都内は火葬代が高騰しているそうでこのあたり改正が必要かもしれませんね・・・。

03.公的医療保険

問題4

易問 正解は3。障害年金受給者や生活保護の生活扶助受給者は法定免除になります。

06.公的年金の概要

問題5

難問 正解は1。適用事業所に対しての問題はなかなかないですね。常時従業員を使用する国内の法人や公的機関はすべて適用となります。

問題6

易問 正解は1。これはもう書いてあることそのまま。受給資格期間が10年以上あって65歳になっていることが条件ですね。

07.老齢給付(国民年金)

問題7

普通問 正解は4。これはなかなか難しい。直系血族・姻族以外の養子になると消滅します。

10.遺族給付

問題8

易問 正解は4。厚生年金基金・国民年金基金は社会保険料控除、確定拠出年金・小規模企業共済は小規模企業共済等掛金控除です。どれがどの控除になるかは出題が多いので覚えておきましょう(^^♪

11.公的年金以外の年金

問題9

易問 正解は3。戸建て70㎡、マンション30㎡です。上限は原則8000万円。フラット35の条件は基本問題なので徹底して覚えましょう。

12.住宅取得プランニング

問題10

難問 正解は3。損益計算書が出てしまいました。この解説は1級サイトでも行っておりません。捨て問にして次に進んでもいいかな?と思います。気になる方は損益計算書に目を通しておきましょう。

問題11

易問 正解は3。保険の加入時や受取人変更時には被保険者の同意が必要です。

01.保険制度と契約者保護制度

問題12

易問 正解は3。予定事業費率は読んで字のごとくで、低く見込めば掛かる事業費が少ない計算になるので保険料は安くなります。

02.生命保険の基礎知識

問題13

普通問 正解は4。市場価格調整型(MVA)が不適切。市場が上がると返戻金が下がります。名称からは市場に釣られてあがるのでは?と思ってしまいそうなのですが違います。理由は運用先が債券だから。C分野で学びますが、債券は市場金利と反対の動きをしますよね?そういうことなんです。それがMAV(マブ)戦術、じゃなかったMVAです。ガンダムジークアクスにハマっててすみません((((oノ´3`)ノ

03.生命保険商品・第三分野の保険

問題14

易問 正解は1。傷害特約は対象外です。簡単すぎる問題です。強いて言えば選択肢2が少しだけマニアック。

05.生命保険料控除

問題15

易問 正解は3。例外として確定年金を一括で受け取る場合などは一時所得(一度で受け取るからね)になりますが、年金は雑所得に分類されます。ちなみに公的年金も雑所得です。

06.個人の生命保険の税務

問題16

易問 正解は2。自転車や原付は対象になりますが、自動車は自動車保険の出番になります。

09.火災保険・地震保険

問題17

易問 正解は2。地震保険料控除は居住用家屋に限るので別荘はダメです。でも居住用であればその他親族所有でもOKです。

12.個人の損害保険の税務

問題18

易問 正解は3。賠償金に当たる部分以外の保険金は一般の生命保険と同じになります。とすると、契約者と被保険者が異なる契約の死亡保険金となるので一時所得となります。

12.個人の損害保険の税務
06.個人の生命保険の税務

問題19

易問 正解は4。これは良くある問題。先進医療特約は先進的な治療の補償なので、契約時点ではなくて毎月見直されます。

03.生命保険商品・第三分野の保険

問題20

普通問 正解は2。法人系の出題はどの分野もおろそかになりがちなので普通問扱いとしましたが、これも実は良く出る問題。機械保険は火災は対象外です。火災保険の出番となります。

11.傷害保険・賠償責任保険

問題21

易問 正解は2。為替の問題は混乱しやすいですね。高いとか低いとか言葉で惑わされるんです。でも問題としては簡単です。円の価値が低い時期にドルに替えていたものを円の価値が高い時期に円に戻すわけです。円の価値が低い時期にドルに替えると少しのドルにしかなりません。そして円の価値が高い時期にドルを持ち込んだら少ない円にしかなりませんよね?損しちゃうってことです。

03.貯蓄商品(預金・貯金)・金投資

問題22

易問 正解は1。ETFにはレバレッジとインバースがあります。ちなみに選択肢2ですが、ETFも投資信託ですので同様に日々徴収されています。

09.投資信託

問題23

難問 正解は3。横断的でさらに2級範囲外の問題も飛び出しました。3が不適切で、ストリップス債は1級問題。元本部分と利息部分を切り離してゼロ利息の割引債として販売している債券を言います。ムズ。4は為替予約を行うことで為替が変動しても影響を受けなくできます。適切な為替ヘッジです。

06.債券投資のリスク
10.外貨建て商品
11.金融派生商品
13.海外投資FP1級Wiki

問題24

易問 正解は4。リンク先の「所有期間利回り」の計算の通りとなります。【1.0+{(98.5-97)÷5}】÷97×100です。(1.3÷97)×100=1.34%

05.債券の利回り

問題25

易問 正解は3。ROE=(当期純利益÷自己資本)×100=20%なので不適切です。これは当てておかないといけない問題。

08.株式の投資尺度

問題26

難問 正解は4。横断的な問題。解きにくいですね。難問としましょう。1はセーフティネットより。外貨預金は対象外です。2は外貨建て商品から。為替手数料は通貨と銀行で異なってきます。3は外貨建て商品から為替レートの問題。外貨に換える時はTTSです。4は「金融商品と税金」とD分野雑所得のページで紹介しています。為替差益は雑所得です。4が適切です。

10.外貨建て商品
13.金融商品と税金(NISAなど)
14.セーフティネット
05.不動産所得・事業所得・雑所得

問題27

易問 正解は2。ボラティリティとは価格変動率なので上昇するほど不安定。つまり料金は高くなります。

11.金融派生商品

問題28

普通問 正解は3。3はまったく逆の動きをするので効果が最大になります。1はそのままですね。加重平均。2はリスクについて。そう、リスクとはマイナスの話ではなくて上下のバラつきのことでしたよね。4は「アン」という否定形があるのでつられてしまいそうですが、アンシステマティックなのでつまり仕組みじゃない部分のリスクってことですから制御可能なわけです。

12.ポートフォリオ運用

問題29

難問 正解は4。これは難問。1は源泉徴収であらかじめ清算されてますから株に関する分は申告不要。2は5年間ではなく3年間。3の簡易申告口座は申告が必要になりますが、年間取引報告書がちゃんと届きます。4は適切。3と4が2級範囲外の難問でした。ただ、今回は試験勉強効率上、テキスト入りは見送ります。

13.金融商品と税金(NISAなど)

問題30

易問 正解は1。定期預金なので保護されます。2は定期預金も対象なので決済サービスなくてもいつでも払い戻せなくてもOKです。3は1金融機関ごとに1000万円。4は投資信託は保護されません。なお投資信託は分別管理なのでそういった制度が無くても失われないようになっています。

14.セーフティネット

問題31

易問 正解は3。相続税は直接納めるので直接税、消費税はお店などに支払ったあとにお店がまとめて納税するので間接税となります。

01.税の分類

問題32

易問 正解は4。ストレート問題なので易問としたものの、逆に難しいかも?所得税の種類はいくつありますか?なんて逆に答えられないかもね(>_<)10種類です。

02.所得税の仕組み

問題33

難問 正解は3。頻出する所得税の横断問題です。1はもうそのまま適切。2もそのままOK。良く出るのが2分の1するまでを書いてくるケース。総所得に算入する際に2分の1される訳であってあくまでも一時所得は特別控除をするまでの額となります。3は5%未満ではなく3%未満が正当。気づきにくいですね。難しい。4は申告書提出しないと源泉徴収されちゃって確定申告が必要になります。ひとつひとつの選択肢に時間がかかる問題です。腰据えて解きましょう。

05.不動産所得・事業所得・雑所得
06.譲渡所得・一時所得・山林所得
03.利子所得・配当所得
04.給与所得・退職所得

問題34

普通問 正解は4。損益通算の基本は富士山上。1と4が対比的で、自家用車などの生活用動産は損益通算できないけど、業務用車両はできます。

07.損益通算・繰越控除

問題35

易問 正解は1。特定扶養親族は大学生のこどもに当たる期間の19歳以上~23歳未満です。

09.所得控除②(人的控除)

問題36

易問 正解は2。配当控除は総合課税を選択した場合のみですね。

10.税額控除

問題37

易問 正解は4。法人は独立してますから代表者の住所地は関係ないです。

13.法人税

問題38

普通問 正解は4。特に難しい問題ではないのですが、広範なFP2級学科試験で法人関係までカバーするのはなかなか大変ですね。租税公課では損金算入できるものとできないものがありまして、違反・反則的な悪い事系はダメ、それと法人税・住民税が算入できません。

13.法人税

問題39

易問 正解は1。通常は前々年度の課税売上高で考えるんですが、特定期間で問題文のとおり超えてしまうと課税事業者となります。消費税問題で出題されやすい論点と思います。

14.消費税

問題40

易問 正解3。これも良く出ます。2分の1未満の譲渡は時価で計算されます。差額は会社への寄付扱いですね。

15.会社役員間の税務

問題41

難問 正解は1。微妙に範囲外というこの問題。所有権登記は対抗力があります。登記には順位があり、順位が上のものが主張できます。よって先に登記したものが所有権を主張できる対抗力を持つという事になります。2は公信力はありません。3の抵当権は乙区ですね。4は区分建物ではないので壁芯面積ですね。

01.不動産登記

問題42

普通問 正解は2。結構マニアックな出題である鑑定手法について。ちなみに1の土地家屋調査士は登記の専門家です。

02.不動産の価格

問題43

易問 正解は2。危険負担ということで、買主が悪いことしてなったとかじゃなければ引渡前ならキャンセル可能です。

05.売買契約上の留意点

問題44

難問 正解は4。家賃を減額しない特約があっても請求権を行使できますが、増額しない特約は有効なので守らねばなりません。難問指定です(>_<)

03.借地借家法

問題45

易問 正解は3。これは開発行為のテキスト文のままですね。建物を建てるために土地をいじることですね。

06.都市計画法

問題46

普通問 正解は2。容積率計算ですね。2級ではなかなか難しい計算問題。最近建蔽率か容積率の問題でますねぇ。覚えておいた方がいいかもしれません。特にFPWikiでは1級サイトで力入れて解説しています。そちらも参考にしてください。さて解説します。

まずこの土地の前面道路は2mしかないので4mにしなくてはいけません。セットバックするんですが対面は崖地。全部こっち側をセットバックする不利な土地ですね。よって土地面積は(10-2)×15=120㎡ですね。さて容積率から床延べ面積を計算します。指定容積率は200%です。それと容積率の制限が10分の4。これはどっちか不利な方を選ばなければなりませんので計算が必要な10分の4を計算します。前面道路4m×10分の4×100%=160%です。こっちが不利なので160%を採用。土地面積120㎡×容積率160%=192㎡

正解は2の192㎡です。

07.建築基準法
09.建築基準法(建蔽率・容積率)FP1級Wiki

問題47

普通問 正解は4。細かいところからですね。周回決議は規約で伸縮可能ですが1週間前までに周知です。

04.区分所有法 宅地建物取引業法

問題48

易問 正解は2。固定資産税は課税された時点で1年分を納める義務があります。でも実態は年度途中で売却する時はその分を代金に上乗せされたりしてます。

09.不動産の取得・保有と税金

問題49

普通問 正解は3。このあたり、2級受検者には難しい分野ですね。1級挑戦者は基礎編応用編ともに出題率が高く、避けては通れない分野です。さて、1は配偶者や血族は対象外。2は軽減税率のみの条件のことで、特別控除は所有期間不問です。3は適切で6000万以下と超えた分とで税率が変わります。4は特別控除と軽減税率の併用が可能です。買換え特例などは併用できませんので違いを確認しておきましょう。

11.居住用財産の譲渡の特例

問題50

普通問 正解は1。ア)定期借地権ですから、普通に土地を貸して地代をもらおうって事なので土地名義は自分(Aさん)、建物は相手企業ですね。イ)事業受託は業務は依頼しますがお金は全部自分で工面するので所有は全部自分です。ウ)建設金協力方式はお金を企業から借りてその後の家賃で返していく方式なので、所有はすべて自分です。全部Aさん。なかなか選びにくい選択肢ですね(;^ω^)

13.土地の有効活用

問題51

難問 正解は2。これは難問。離婚して2年が期限だそうです。この手の民法の問題はレアですね。今回は捨て問としますm(_ _)m

04.相続と法律

問題52

易問 正解は1。これはなんか見当つきますよね。低額譲渡はその差額が贈与対象です。

01.贈与と贈与税

問題53

易問 正解は3。贈与税の延納5年。テキスト通りなのですが、なかなか覚えるのが大変な相続分野ですよね。情報量多いですががんばっていきましょう。

02.贈与税の計算と申告・納付

問題54

普通問 正解は3。親権無くても子は子なので相続権あります。非嫡出子の優劣はありません。でも腹違いの兄弟姉妹は法定相続分2分の1です。そうしないとこれは腹違いが得しちゃうからですね。内縁は内縁なので相続権ありません。よって3が適切ですね。

04.相続と法律

問題55

普通問 正解は2。代償分割自体には家庭裁判所の審判を要しません。話し合いがまとまればできます。協議がまとまらず裁判になったときに代償分割せよと審判が下る場合はあると思いますが。

05.遺産分割
06.遺言・遺留分等

問題56

普通問 正解は4。債務控除はなかなか細かいところですね。死んだ人自身の税金にあたるものはほぼ債務控除枠です。1と2は可。葬儀代は債務控除できますが香典返しはできません。ここがややこしいですね(>_<)

07.相続税の基礎知識

問題57

難問 正解は3。相続財産の基礎控除枠の計算です。3000万円プラス600万円×相続人数なのです。これ簡単と思ったのですが難問です。ポイントは3つですかね。まず相続放棄。本人は控除を受けられませんが人数には相続放棄者も人数に含めます。次に実子がいる場合に計算に含めていい養子の数。これは1人までです。養子は2人いますが実子もいるので1人だけ数えます。ただ、実子が亡くなっています。じゃぁ養子2人数えていいのでは?と思うのですが、死亡Cさんの子が代襲しておりCさんの権利を引き継いでいるんですね。計算上権利が消滅せず影響を及ぼしていますから養子は1人で数える。そしてこれは国税庁によるとCさんの実子か養子かは影響しないのだそうで。どっちでも同じ結果なんですって。よって代襲2人と養子1人の3人となり、3000万円+1800万円=4800万円。となります。テキスト範囲外。わたしの解釈がまちがってるよ!って方はお知らせくださいm(_ _)m
それにしても2級でこんなの出題するかね・・・(;^ω^)
自信がないので国税通達の15条関係のリンクを貼っておきます( ;∀;)

第15条《遺産に係る基礎控除》関係(国税庁HP)

問題58

難問 正解は2。FP1級でも問われないところからでました。構築物とは家やその付帯物以外の構造物です。フェンスとか舗装道路とかです。ざっくり言うと再建築価額の70%です。難問ですしそうそう出題されない問題です。

10.財産評価(金融資産・宅地・建物)

問題59

普通問 正解は4。これは正統派の宅地問題。自分で建てて誰かに貸している場合は貸家建付地として評価します。これは良く出題されます。

10.財産評価(金融資産・宅地・建物)

問題60

普通問 正解は2。これもまぁまぁ出題されますが難易度は高い分野ですよね。延納と物納ですが任意に選択できる訳ではなく、極力現金納付が優先されるので延納ではどうしても解決できそうにないときのみ物納が許されます。

09.相続税の申告・納付

まとめ

結果発表~!!前回の点数は2025年1月実施ペーパー試験の結果を載せています。

易問 33(前回30)問!
普通問16(前回16)問!
難問 11(前回14)問!

前回と比べ少し難問が易問に移った感じです。これは難易度が低下したというよりは変化球や捨て問が少なかったかなという印象です。
とはいえ、テキスト範囲外の問題が少ないというのは挑戦し甲斐があるとは言えますね。

毎回言っていることですが、出題の半分以上が易問。易問だけでほぼ合格ラインにいけるようになっています。
やっぱり基本の勉強が合格の近道なんですよね。それって結局勉強時間。勉強の積み重ねです。

とにかく日常のスキマで少しでも勉強時間を多く確保すること!!
FPWikiを持って電車でもトイレでも休憩室でもどこでもやりましょう!!

毎度毎度簡単解説ですが、この分析が少しでもお役に立てれば幸いです!!ではまた!!

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