株式の投資尺度|FP2級Wiki
投資信託はともかくとして、株式投資となるとその会社の事を詳しく知らないといけません。
投資指標や財務分析指標が重要になってきます。
FP試験においてもこのあたりが基礎編応用編ともに頻出となりますのでしっかり学習しましょう。
また、1級を目指している方にもこの知識は必要です。しっかり落とし込みましょう。
1.PER(株価収益率)
その企業の利益水準から見て、株価の割安・割高を判断するための尺度。
倍率が高いほど割高、低いほど割安ということになります。
PER(株価収益率)(倍)=株価÷1株当たり純利益
「1株当たりの純利Eki」のEで覚えるのが正攻法のようです。ご参考まで。
2.PBR(株価純資産倍率)
その企業の資産価値から見て、株価の割安・割高を判断する尺度。
こちらも倍率が高いと割高、低いと割安です。
PBR(株価純資産)(倍)=株価÷1株当たり純資産
純資産とは帳簿価額とも言えるので「1株当たりの簿価(Boka)」のBで覚えるのが正攻法だそうです。
3.ROE(自己資本利益率)
その企業の自己資本(株主資本)に対する収益性を判断する尺度。株主の投資効率を測る指標。
株主資本を使って出した利益がどれくらいの割合になるかを示す。割合が高いと経営効率が良いということになる。
ROE(自己資本利益率)(%)=(当期純利益÷自己資本)×100
4.配当利回り
株価に対して何%の配当を実施しているかを示す指標。預金で言う利率に近い。
配当利回り(%)=1株当たり配当金÷株価×100
5.配当性向
企業が会社の利益から、どのくらいを株主配当金に回しているのか。
税引後純利益のうち配当に回る割合(%)でその企業の配当意識を判断する尺度。
計算は単純で、配当金総額を当期純利益で割って割合を計算します。
配当性向(%)=(配当金総額÷税引後当期純利益)×100
つまり配当性向が低ければ、会社がそれだけ利益を内部留保していることになります。
外部リンク:日本証券業協会,スタディング FP講座
それでは過去問を解いてみましょう。2019年1月試験 学科 問25
株式投資の指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- PERは「株価÷1株当たり純利益」で計算される指標である。
- PBRは「株価÷1株当たり純資産」で計算される指標である。
- 配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で計算される指標である。
- ROEは「当期純利益÷売上高×100」で計算される指標である。
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解答
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ROEは自己資本利益率ですから自己資本が出てこないと間違いですね♪