6つの係数(ライフプランニング)|FP2級Wiki

キャッシュフロー表の特徴を覚えて、可処分所得を理解しましょう。
また、6つの係数は定番です。
6つの係数はFP2級試験に限らず1級試験でも出ますので、
この先を目指している人もしっかり覚えましょう。

       

1.ライフプランニングについて

ライフプランニングを行う場合、顧客のライフイベントをしっかりと把握し、顧客ニーズに合わせた形で行うのが重要である。

  • ライフイベント=就職、自動車購入、結婚、出産、住宅購入、こどもの大学進学、親の介護、退職等

2.ライフプランニング用の資料

  • ライフイベント表:家族全員のこれからの出来事を時系列に並べて表にしたもの。支出は現在価値で記入する
  • キャッシュフロー表:現在の収支および将来の収入支出や貯蓄残高を予想し表にしたもの。変動率を決めて将来価値で算出。
  • 個人バランスシート:世帯の試算・負債の状況を把握するもの。資産は時価。負債は借入残高で記入する。
       

3.キャッシュフロー表作成に必要な計算式

  • 将来の金額:現在の金額×(1+変動率)経過年数
  • 年間収支:年間収入-年間支出
  • 貯蓄残高:前年末の貯蓄残高×(1+運用利率当年の年間収支
  • 現在の金額:将来の金額÷(1+変動率)経過年数

※経過年数は乗率です

キャッシュフロー表がどんなものかはググってみてください⇒ググる

4.可処分所得

可処分所得とは、給与やボーナスなどの個人所得から、
税金や社会保険料などの必ず支払わないといけないものを差し引いた、
残りの手取り収入、つまり自分の意思で使える部分を指します。
(生命保険などの任意で加入するものは引かない)

通常、キャッシュフロー表の収入欄には年収ではなく、この可処分所得を記入します。

可処分所得=年収-(所得税・住民税+社会保険料※)

※社会保険料:厚生年金保険料・国民年金保険料、健康保険料、国民健康保険料、介護保険料、雇用保険料など

5. 6つの係数

6つの係数を使えばいろいろな金額を割り出すことができます。

知りたい金額=元となる金額×〇〇係数

  1. 終価係数:現在額の複利計算による将来の元利合計を計算する(定期預金の満期を求める)
  2. 現価係数:将来の貯蓄目標額を達成するための元本を算出(定期の満期金から元金を逆算する)
  3. 年金終価係数:毎年一定額を積み立てた元利合計額を計算する(積立預金の結果を求める)
  4. 減債基金係数:将来の目標額のための毎年の積立額を求める(目標額から逆算する)
  5. 年金現価係数:毎年一定額の年金を受け取るために必要な元本を求める(年金年額からその原資を求める)
  6. 資本回収係数:年金原資から受取年金額を計算する(預金を毎年崩したら一回いくらになるか求める)

★6つの係数のそれぞれの目的をしっかり把握しておきましょう!

外部リンク:スタディング FP講座

       

それでは過去問を解いてみましょう。2021年5月試験 学科 問3

ライフプランの作成の際に活用される各種係数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 余裕資金300万円を20年間、年率2.0%で複利運用する場合、20年後の元利合計額を計算するには、終価係数を使用する。
  2. 退職してから30年間、年率1.5%で複利運用しながら、毎年50万円ずつ受け取りたい場合、退職時点で必要な金額を計算するには、年金現価係数を使用する。
  3. 10年後に自宅をリフォームする資金500万円を年率1.5%の複利運用で準備したい場合、現時点で用意すべき手元資金の金額を計算するには、現価係数を使用する。
  4. 年率2.0%で複利運用しながら、5年後に自家用車を買い替える資金300万円を準備したい場合、必要な毎年の積立額を計算するには、資本回収係数を使用する。

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解答

助手のウィキ子

毎年の積立額を求めるのは減債基金係数ですね。
減債って名前だからイメージしにくいんですよねー。
6つの係数は覚えにくくてみんな苦労するの。ファイト♪