2024年9月実施FP2級学科試験分析

学科試験分析

FP2級学科試験の振り返りが完了しました!
毎度毎度どんだけ時間かかってんのよっていうのはご勘弁ください。
遅くなってでも振り返りに取り組むことで、サイトやkindle本の内容が充実してくるのです!!
(ノД`)・゜・。アタイガンバル

毎回の事ですが、必ず試験問題を片手にご覧ください。

易問-普通問-難問の3段階で評価します。2級の場合は私の独断と偏見、そして例年との比較です。

たいして役に立たない解説かもしれませんが、
それぞれにリンクを貼ってあるので復習するのにいいと思います。
よろしくお願いします(*´▽`*)

問題1

難問 正解は4。急に1級からの出題がありましたね。これはFP1級2023年5月学科試験基礎編の第1問の選択肢の中のひとつに類似がありました。「ファイナンシャル・プランナーのAさんは、官公庁が作成した転載を禁止する旨の表示がない広報資料をインターネットで入手し、その許諾を得ることなく、自身が開催した資産運用に関するセミナーのレジュメで出典を明記して使用した。」抵触するか?という問でした。ほぼいっしょ。これを2級に持ってくるんですね。これはFPの関連法規というか使用許諾の問題です。
公的資料というのは簡単に説明すると「公的機関が広く知ってもらうために作成した資料等は著作権を持たない」というのがあります。OKなんですね。広めてくれるなら逆に助かるわーってことなんですね。わたし達なんかはこの辺は常に意識して活動してますのですぐわかる問題なんですが、受検生からしますとテキスト範囲外なので間違っても仕方ないです。次に進みましょう。

01.倫理と関連法規
FP1級2023年5月学科試験基礎編の解説ページ

問題2

易問 正解は2。2は請求手続きを代行しちゃってるんでアウトですね。

01.倫理と関連法規

問題3

易問 正解は2。任意継続被保険者は全額自己負担に変わっちゃいます。大変(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

03.公的医療保険

問題4

難問 正解は4。今回もまた4問目がFP1級からの出題。難問です。労災での障害補償についての問題で、年金か一時金かの判定は障害等級で判定されます。重いと年金、軽ければ一時金。自分で選択はできません。1級テキスト掲載です。前回試験も4問目は1級レベルだったんですよねぇ。ちょいちょい入れてきますねぇ。

05.労災保険・雇用保険
05.労働者災害補償保険(労災)FP1級サイト

問題5

難問 正解は2。育児休業給付の中の産後パパ休暇の解説文です。これもまたFP1級テキストの範囲。難問です。出生後8週間で、4週間まで取得できるは合っていますが、分割取得も可能になりましたのでそこが不適切となります。1級テキストの解説をご覧ください。

05.労災保険・雇用保険
06.雇用保険FP1級サイト

問題6

普通問 正解は3。障害基礎年金に子の加算があり、障害厚生年金には配偶者加給年金の加算があります。

06.公的年金の概要
07.老齢給付(国民年金)
09.障害給付(基礎・厚生)
10.遺族給付

問題7

難問 正解は1。ポータビリティ制度はありますが、すでに受給しているものがある状況でもうひとつっていうのはできませんね。2は説明文の通り。3はiDeCo。マッチング拠出をしていないことが条件です。4はiDeCo+の話で、小さい企業でもマッチング拠出めいたことができるのがiDeCo+です。FP1級で解説しています。

11.公的年金以外の年金
15.さまざまな私的年金等②FP1級サイト

問題8

難問 正解は3。これもまた1級試験範囲ですね。小規模企業共済では12か月未満だと解約手当は支給されません。この問題は一応、消去法で正解に辿り着くことはできますが、もう1級テキストで勉強しないといけない時代になってきたのかなぁ?(。-`ω-)

11.公的年金以外の年金
14.さまざまな私的年金等①FP1級サイト

問題9

易問 正解は4。これは簡単な問題。期間短くしないと利息軽減効果は高まらないですね。

12.住宅取得プランニング

問題10

易問 正解は2。これは一般問題。デビットカードは即時決済ですね。基本です。急に簡単な問題が2連続。難易度の振れ幅エグイです。

問題11

易問 正解は3。少額短期保険は保険料控除の対象外です。

05.生命保険料控除

問題12

普通問 正解は3。配当金は剰余金から支払われるので間違いです。

04.団体保険・法人と生命保険

問題13

易問 正解は1。契約は消滅しますね。養老保険の死亡・高度障害・満期の3つは同じお財布から出るようなものです。なのでダブってもらえません。覚えておきましょう。

03.生命保険商品・第三分野の保険

問題14

易問 正解は3。夫が自分で保険料を負担して受け取った保険金なので相続になるはずがありませんね。 妻は保障の対象者になっていただけなんです。よって、一時所得です。

06.個人の生命保険の税務

問題15

普通問 正解は1。法人が受取人の解約保険金の場合、資産計上額がある場合はその差額のみ益金となります。

07.法人の生命保険の税務

問題16

普通問 正解は2。超過保険。損害を補填するのが目的なのでたくさん契約していても超えた部分は支払われないです。

08.損害保険の基礎知識

問題17

難問 正解は2。海外旅行保険以外の傷害保険は特約をつけないと地震などの災害を原因とする被害の補償はされません。交通事故傷害のエスカレーターとか他の選択肢も難しかったですね。いい問題です!( `ー´)ノ!!

11.傷害保険・賠償責任保険

問題18

易問 正解は2。もらったお金は益金、使ったお金は損金。でも全損だったら圧縮記帳も使えます。

13.個人事業主・法人の損害保険の税務

問題19

易問 正解は4。これはとにかく良く出る問題。先進医療は先進的だから毎月見直されますので契約時ではなく保障発生時だよ~((((oノ´3`)ノ

03.生命保険商品・第三分野の保険

問題20

易問 正解は2。休業補償の原資を準備するなら団体就業不能保障保険です。他の選択肢もわかりやすいね(^^)/

04.団体保険・法人と生命保険

問題21

難問 正解は1。急に1級クラスの深い問題。不適切は1なのですが他の選択肢も難関。1について、純金積み立ては毎月なんですが、良く読むと買付と書いてあります。買付は毎日行われ、それを月1回で積み立てていく事になります。意地悪問題です。ハズしても気にしないで次にいきましょう。ただ、ちなみにですがFP1級はこんな問題ばっかりです(ノД`)・゜・。

14.金投資(FP1級サイト)

問題22

難問 正解は3。これもまた通常1級で出題される問題ですね。最近投資意識が高まっているせいでしょうか、C分野が少し専門的になってきている・・・?かもしれませんね。
選択肢3が不適切です。インバースとは「逆、反対」という意味を持つ言葉で、正の倍数ではなく負の倍数です。市場が下がった時に利益が出ます。

04.投資信託の販売商品(顧客側)FP1級サイト

問題23

易問 正解は2。これは所有期間利回りと最終利回りを比較させるという時間稼ぎの問題ですね。時間はかなり取られますが、計算問題は覚えてしまえば確実に取れる問題ですので敬遠すべきではありません。やりましょう!

まずは所有期間利回り。

(0.5+((98.6-98)÷2))÷98×100=0.816=0.82%

次に最終利回り。

(0.5+((100-98)÷5))÷98×100=0.918=0.92%

以上となりますので、(ア)は0.92%、(イ)は低い、となります。

債券利回りはなんやら難しく感じますが、公式がたくさんあるようでいてどれも元はいっしょです。額面(100)と買った値段と売る値段。その3つの関係を把握すればまとめて覚えられます!!((((oノ´3`)ノ

05.債券の利回り

問題24

普通問 正解は2。

これはテキストに明記はしていませんが、当然に条件を満たせば市場変更ができます。

07.株式投資の基礎知識

問題25

易問 正解は3。これは定番の計算問題。不適切を探すのですが、計算してみないとさすがにわかりません。すべて解いてみます。

PER=2500÷(120÷1.2)=25
PBR=2500÷(3000÷1.2)=1
ROE=(120÷3000)×100=4%
配当利回り=(60÷1.2)÷2500×100=2%

これらの投資尺度の計算は公式を覚えるしかありません。がんばっていきましょう!

08.株式の投資尺度

問題26

易問 正解は1。条件がいっしょだったら期間が長いほうがそりゃ料金は高くなりますよね。常識的問題。

11.金融派生商品

問題27

易問 正解は3。これはテキストのまんまです。期待収益率はそれぞれの構成を加重平均します。簡単な算数ですね。

期待収益率=0.1%×0.6+1%×0.2+8%×0.2=0.06+0.2+1.6=1.86%

出題率を考えると飛ばしてもいいんですが、出た時は確実に取れる問題なので、理屈は覚えておきましょう。

12.ポートフォリオ運用

問題28

易問 正解は3。NISAルールとして他の上場株式等との損益通算は不可となっています。

13.金融商品と税金(NISAなど)

問題29

易問 正解は1。決済用預金はペイオフとか関係なく全額保護ですね。常識的問題です。

14.セーフティネット

問題30

易問 正解は4。これも・・・。少し落ち着いて読んだらわかるというか。当然補償されるべきはその損失の額ですよね。元本ではないですよ。

15.金融商品取引の関連法規

問題31

易問 正解は3。税の仕組みですね。法人税は法人が直接納めるかたち。消費税っていうのは消費者がお店に代金をいっしょに払いますよね。この時点ではまだ納税が済んでないわけです。それをお店屋さんが計算してまとめて納めます。間接税ということですね。簡単です。

01.税の分類

問題32

普通問 正解は4。個人事業主ですからたとえ元手が事業収入であっても配当所得は配当所得なんですよね。年金は雑所得。不動産は事業的規模でも不動産所得です。

03.利子所得・配当所得
05.不動産所得・事業所得・雑所得
06.譲渡所得・一時所得・山林所得

問題33

普通問 正解は3。これ結構おぼえるの難しいんですよね。生活に関係ないものは通算できないです。なのでゴルフ会員権の譲渡損失は娯楽なのでアウトです。不動産損失は取得に要した負債の利子のみ省かれますが、損失自体は損益通算可能です。ですから不動産所得の50万のみ引くことができるので、正解は550万円となります(^^)/

07.損益通算・繰越控除

問題34

易問 正解は2。住宅ローン控除の条件のひとつ、合計所得は2000万以内です(^^)/

10.税額控除

問題35

普通問 正解は4。覚えるのが難しい問題です。確定申告不要で行けるかどうかはバラして考えると良いです。給与収入は2000万円超えたらダメ。2箇所以上もダメ。給与以外の所得で20万円超えたらダメ(ここは収入じゃなく所得としてなのでそこも注意)。年金収入は400万円超えたらダメです。そうすると選択肢4が当てはまります。確定申告不要なのは4のみですね。

11.所得税の申告・納付

問題36

易問 正解は4。法人税は中小法人だと800以下とそれ以上で税率が変わりますね。この問題はどの選択肢も基本的なところが出てます。

13.法人税

問題37

難問 正解は3。これは。まず1と2は金額の多寡にかかわらずではなく一定の限度があります。4は損金不算入です。税金が全部ダメってわけではなくて事業税や固定資産税はいいよ。そして正解は3になるのですが、この質問なんなんだ・・・。通常要する費用ですから会議の経費ってことでOKですわな。これを問題にする意味ってFPにあるんかなぁ・・・。

13.法人税

問題38

普通問 正解は4。これは2ヵ月以内ですね。個人事業主だと年度末までなんです。おぼえにくいところ。

14.消費税

問題39

易問 正解は1。これ一瞬それっぽく読めちゃうんだけど、雑所得じゃなくて給与所得なんだよね。ねー。

15.会社役員間の税務

問題40

難問 正解3。インボイス問題ですねー。いまのところノーフォローなんですよねぇ。インボイス制度は別に簡易課税制度との因果関係はありません。来年テキスト辺りから盛り込むべきか。もう少し悩みます。

14.消費税

問題41

易問 正解は3。抵当権とかは乙区に表示されますね。甲区は所有権です。

01.不動産登記

問題42

易問 正解は1。買主は手付を放棄、売主は手付の倍返しでそれぞれが契約解除できます。

04.区分所有法 宅地建物取引業法
05.売買契約上の留意点

問題43

易問 正解は1。普通借地権は30年以上ですね。定めがない時は30年です。

03.借地借家法

問題44

易問 正解は3。市街化区域はいろいろやりたいんで用途地域を定めて、市街化調整区域っていうのは市街化したくない地域なので用途は定めないんですね。なんだか今回問題がやさしい?かなぁ。

06.都市計画法

問題45

普通問 正解は2。他の選択肢が少し読みにくいというか難しいですが、正解の2はほんとそのまま。準防火に準耐火建てるんだから緩和措置を受けるに充分です。

07.建築基準法

問題46

難問 正解は3。管理規約によって本来専有部分とできる部分でも共用部分にすることができます。管理人室や会議室などがそれにあたります。

04.区分所有法 宅地建物取引業法

問題47

難問 正解は4。所有権移転登記で贈与や交換などは通常の本則税率で条件を満たせば軽減税率になります。相続の場合は最初から本則の税率が軽く設定してあり、軽減税率の制度はありません。いい問題ですね。テキスト記載ありですがなかなかの難問かと。

09.不動産の取得・保有と税金

問題48

普通問 正解は1。不動産の取得日は、契約日か受け渡し日のいずれかで良いとしています。これも意外と悩ませる問題ですね。いい問題。

10.不動産の譲渡と税金

問題49

普通問 正解は4。相続発生年の3年後の年末が正当。少し余裕がありますね。

11.居住用財産の譲渡の特例

問題50

普通問 正解は3。NOI利回りは単純利回りと違って、総収入から経費を引いたうえで計算します。少し具体的ですね。

14.不動産の投資判断

問題51

普通問 正解は1。1は書いてある事そのままですね。ちなみに4ですが、書面が無い場合は取り消しが効くんですが、それは履行が終わる前の部分までです。

01.贈与と贈与税

問題52

易問 正解は2。おしどり贈与の問題。贈与時点で婚姻期間20年が必要です。良く出ます。1月1日基準は不動産関係が多いよね(^^)/

02.贈与税の計算と申告・納付

問題53

易問 正解は4。適用財産や適用回数には制限ありません。金額のみだね。

03.相続時精算課税制度

問題54

易問 正解は3。判断が鈍るだけではなくて、その後に任意後見人が選定された時点で効力が発生します。

06.遺言・遺留分等

問題55

普通問 正解は4。遺産分割協議書はとくに形式は無く、相続人全員の署名捺印があればOKです。

05.遺産分割

問題56

易問 正解は1。配偶者居住権関係は配偶者の方が相手が亡くなって発生する相続が原因で住むところがなくなっちゃわないようにするための法律。ですから元々住んでないのに権利を主張することはできませんね。

05.遺産分割

問題57

普通問 正解は4。配偶者の税額軽減には内縁の妻は含まれません。これも最近のパートナー制度とかが一般化してくると将来的に変ってくるんですかね?

08.相続税の計算

問題58

難問 正解は2。預入時の時価なわけはないですよね。相続時のTTBで計算します。でもテキストには入れてないので一応難問にします。TTSとTTBがわかってる人なら簡単だと思います。

10.財産評価(金融資産・宅地・建物)

問題59

難問 正解は3。これは難問ですね。それぞれの選択肢も難しいです。1は遺留分を侵害する遺言書はOKです。でも遺留分侵害額請求権を行使することが出来ます。2は一部についての遺言もOKです。3が適切ですがこれはテキスト範囲外です。4は遺言執行者をこの人にお願いしますの遺言もOKです。これもテキスト外。

06.遺言・遺留分等

問題60

難問 正解は3。最後に超難問。M&Aが出ちゃいました。こんなの1級サイトでもやってないですわ。選択肢3が不適切で、事業を全部譲渡する時や、重要な事業を譲渡するときは株主総会が必要になってしまうんですね。そりゃそうか。

まとめ

結果発表~!!

易問 29(前回31)問!
普通問16(前回21)問!
難問  15(前回8)問!

難問が増えた!でも体感的には前回と難易度は同じくらいですかね。
今回テキスト入りしていても2級受検者が苦戦しただろうなと思う問題には難問つけちゃってたので少しブレてしまった感がありますm(_ _)mスミマセン
そうなってしまった要因としては、前回は1級分析後にすぐ2級分析に入りまして、全部簡単に感じちゃったんですよね(*´Д`)
なので今回のがある意味ちゃんと2級受検生になった気持ちでつけた判定だと思います(^^)/

普通問と難問の割合が動きましたが、易問はいつも同じくらい。易問だけで合格ラインにほぼほぼいけるようになってますよね。大体半分は簡単な問題なんですよいつも。

つまり2級学科試験はどれだけ基礎を積み上げたか。結局これに尽きると思います。計算問題は覚えておけば絶対に解けます。定番問題はしっかりやっておけば必ず加点のベースになります。FP試験においてズルして最短距離なんてものはないんですね。逆にどれだけズルして(工夫して)勉強時間を確保できるか。家事しながら。トイレしながら。通勤しながら。肌身離さずFP関連の情報を身につけて少しの時間も無駄にしないようにしていきましょう!!

ということでFPWiki for kindleはおススメだ!!おススメなんだ!!(*´Д`)宣伝

ということで仕上がりが遅いくせに速報のような解説記事ですが、今回もこれで終わりたいと思います。

この分析が少しでもお役に立てれば幸いです!!ではまた!!

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