中小法人の資金計画|FP2級Wiki
企業が資金を調達する方法は、大きく分けると間接金融と直接金融に分類されます。出題はそう多くありませんが金融の基本です。
1.間接金融
金融機関からお金を借りることを間接金融という。
簡単に説明すると、企業が銀行から融資を受ける場合、そのお金はそもそも預金者のものである。預金者から直接借りている訳ではなく、間に銀行が入っているので間接金融ということになる。
- 手形貸付:金融機関あての約束手形を振り出して融資を受ける方法
- 証書貸付:金銭消費貸借契約証書を差し入れて融資を受ける方法
- 当座貸越:当座預金残高がなくても貸越極度額の範囲内で金融機関が手形等の決済資金を立て替える方法
- インパクトローン:外貨で借入れる。資金使途に制限はない。
- ABL:企業が保有する売掛金等の債権や在庫、機械設備等の不動産以外の資産を担保にして融資を受ける方法。
2.直接金融
株や社債を発行して資産家から直接お金を融資してもらうことを直接金融という
新株発行
- 株主割当増資:既存の株主に新株引受権を割り当てて新株式を発行する
- 第三者割当増資:既存株主であるか否かに関係なく、特定の第三者に新株引受権を与えて新株式を発行する
- 公募増資:広く一般に株主を募集して新株式を発行する
社債発行
- 公募債:不特定多数の投資家を対象に社債を発行する
- 私募債:金融機関等の特定の投資家を対象に社債を発行する。近親者や取引先を対象として発行するものを少人数私募債と言う
3.その他
銀行以外の調達方法
- リース:機械や設備を必要とする際に、資金融資を受けて買うのではなく、リース会社から機械や設備を借りる方法。
- ファクタリング:ファクタリング会社に、期日前に売掛債権を売却することにより、売掛債権の早期資金化を図る。
外部リンク:㈳全国銀行協会,スタディング FP講座
それでは過去問を解いてみましょう。2021年5月試験 学科 問10
中小企業による金融機関からの資金調達に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 手形貸付は、借入れについての内容や条件等を記載した金銭消費貸借契約証書によって資金を調達する方法である。
- インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は限定されていない。
- ABL(動産・債権担保融資)は、企業が保有する売掛債権等の債権や在庫・機械設備等の動産を担保として資金を調達する方法である。
- 信用保証協会保証付融資(マル保融資)の対象となる企業には、業種に応じた資本金または常時使用する従業員数の要件がある。
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解答
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1番は証書貸付の説明になってます!!