2023年5月実施FP2級学科試験分析
学科試験分析
FP2級学科試験の振り返りが完了しました!
どんだけ時間かかってんのよっていうのはご勘弁ください。
遅くなってでも振り返りに取り組むことで、サイトやkindle本の内容が充実してくるのです!!
(ノД`)・゜・。アタイガンバル
毎回の事ですが、必ず試験問題を片手にご覧になってください。
易問-普通問-難問の3段階で評価します。2級の場合は私の独断と偏見、そして例年との比較です。
すべてひとことコメントなんでたいして役には立ちませんが、
それぞれにリンクを貼ってあるので復習するのにいいと思います。
よろしくお願いします(*´▽`*)
問題1
易問 正解は4。これは簡単ですね。「一般的な解説」はとりあえず適切。生命保険も紛らわしいですが、必要な保障がどのくらいかを見積もっているだけですね♪適切。4は代理人になって手続きまでいっちゃってるのでアウトです。
問題2
易問 正解は3。埋葬料5万円も簡単なほう。生計を維持されていた者であればOKです。覚えておきましょう。
問題3
易問 正解は2。支給は休業4日目からです。これも基本的なところ。覚えましょう。
問題4
普通問 正解は1。理由があると1歳半または2歳まで期間を延ばすことが出来ます。ちょっと難しいですね。
問題5
普通問 正解は4。産前産後は普通に払ったことにしてくれます。ちなみに生活保護は一部反映です。覚えましょう。
問題6
難問 正解は4。中退共同士は一定の要件を満たすと移換することができます。1級クラスの論点でした_( _´ω`)_ペショ
問題7
難問 正解は3。これも1級問題でした。一時金受取は退職所得扱いになります。退職金と合計して退職所得控除が使えます。
問題8
易問 正解は2。ネットでの返済なら10万円からできます。
問題9
普通問 正解は3。第三者割当増資とは既存株主であるか否かに関係なく、特定の第三者に新株引受権を与えて新株式を発行するというもの。当然、既存株主の持ち株比率は下がりますよね。既存株主への配慮が必要な増資ということになります。
問題10
普通問 正解は4。テキストには入れてありませんが日常の事なので当てて欲しい問題。キャッシングは翌日から日割りで利息が掛かりますね。
問題11
易問 正解は2。純保険料は死亡だけではなく生存(満期など)にも財源を備えないといけないですね。
問題12
易問 正解は1。変額保険とはいえ、基本保険金額は保証されていますよね(^^)/
問題13
普通問 正解は4。MVAは市場金利と逆の動きをするので市場が上がれば返戻金は減少、下がれば上がります。払込保険料を下回る事もあります。ちなみに選択肢1の外貨建ては受取時も外貨が基本ですので不適切となっています。
問題14
易問 正解は3。貸付のお金であろうがなんであろうが、保険料控除は通常通りです。
問題15
普通問 正解は2。被保険者役員、受取人法人の終身保険は資産計上です。
問題16
普通問 正解は1。消火活動の水濡れ損害も対象です。
問題17
普通問 正解は2。地震、噴火、津波は特約の付加が必要です。
問題18
難問 正解は3。なにやらややこしく書いてありますが、損害保険の課税関係は基本は生命保険といっしょ。発生した死亡保険金を配偶者が受け取れば相続税の対象になります。
問題19
易問 正解は1。所得補償保険は入院に限りません。
問題20
易問 正解は4。火災保険に自動車はダメです。車両保険に入っておいてください。
問題21
易問 正解は1。物価上昇は円安に流れます。物が高くなればそれにたくさんお金を払う訳で、つまり貨幣の価値が下がってくることになります。
問題22
難問 正解は3。1級問題が出てしまいました。マーケットニュートラル運用は割安の買いと割高の売りを同時に行っていく運用方式です。テキスト追加しました。
問題23
難問 正解は4。1級問題がでましたねまたも(ノД`)・゜・。デュレーションとは投資資金回収期間を表し、かつ、金利変動リスクの大きさも示します。回収度合が低ければデュレーションは長くなります。また、利息が無い債券ならつまり償還日とデュレーションはいっしょということです。テキスト追加しました!
問題24
易問 正解は2。これは覚えておかないといけないヤツ。日経平均は「上位」225ではないです。代表銘柄225の平均値です。
問題25
易問 正解は1。ROEは「自己資本利益率」です。読んで字のごとし。利益が自己資本に対して何%かを答えればいいわけです。当期純利益がこれも名のごとく当期の純粋な利益を表しています。
75億÷2500億×100=3%
設例は3.75%になっているので誤りとなります。今回設例に出ている四つの指標は基本なので覚えましょう。
問題26
難問 正解は2。ここも難問でした。普段なら預金保険制度から出題されるのですが今回は投資者保護基金が出ました。証券会社で購入したものは外貨や外債、外国株式でも補償されます。補償とは値下がりを補償する訳ではなく、あくまでも証券会社が破綻した場合です。
問題27
難問 正解は3。この問題も難問でした。難問というかテキストで学ぶことが難しい問題。ただ、常識的な判断で正解に辿り着いた人も多かったと思います。
1は、ポートフォリオ理論。ポートフォリオとはそもそも投資商品を組み合わせる事ですね。目的はもちろんリスク回避です。適切です。
2は、アセットアロケーション。1級問題です。アセットとは資産、アロケーションは配分。適切です。
3は、リバランスですが、これは株価が動いてきて、組み合わせた当初から崩れたバランスを直すこと。当然高くなったものを売って下がったものを買います。不適切。
4は、ボラティリティ。この言葉だけは金融派生商品の項目で聞いたと思います。ボラティリティとはバラつきの事。大きくなればリスキーなので一部売却します。適切。
問題28
普通問 正解は3。これまた見慣れない問題。見直したら期待収益率がどれだけ上がるかを問われています。計算方法は単純で、期待収益率を構成比で掛けてそれぞれ合計し、見直し前と後の差を出すだけです。リスクを比較する問題でないので標準偏差は不要です。期待収益率の計算方法についてはFPWikiでもやってますから落ち着けば簡単に解ける問題ですね。
前→(0.1×60%)+(2.0×20%)+(8.0×20%)=2.06%
後→(0.1×20%)+(2.0×30%)+(8.0×50%)=4.62%
期待収益率の差=4.62%-2.06%=2.56%
正解は3番となるわけです。
問題29
普通問 正解は4。金融機関の変更時期を問われる問題は初めてでした。新NISAに変わる時期が近いために出題したのでしょうか。正解はフォロー範囲外なのですが、この問題は消去法でいけます。1は。株式数比例配分方式。これは基本なので覚えましょう。2は他の株式との通算は不可。これも基本。3は成人は18歳です。正解は4となります。
問題30
難問 正解は1。貸金業は入ってないんですねー。
問題31
易問 正解は3。相続税は本人が納めるけど消費税はお店屋さんが代わりに納税してますね。
問題32
普通問 正解は1。利子所得において経費は一切認めないんです。
問題33
易問 正解は4。損益通算は「不事山譲(ふじさんじょう)」。譲は一部のみです。事業所得と不動産所得なので4は適切です。
問題34
普通問 正解は4。この問題は消去法で選択肢を削って解くと良いでしょう。まず全部「全額」となっているので、全額じゃないものを外しましょう。医療費控除は全額じゃないですね。1と2は省きます。3と4は全額です。2択になります。どちらが社会保険料控除か悩みます。どちらかと言えば国民年金基金のほうが「公的」な感じします。4が正解です。※ちなみに確定拠出年金の個人型年金はiDeCoの事ですから小規模企業共済等掛金控除になります。
問題35
普通問 正解は2。居住部分は2分の1以上ですね。店舗併用住宅でも適合しやすいです。
問題36
普通問 正解は2。ちなみに選択肢4の金額は800万円です。結構出てくるので押さえておきましょう。
問題37
易問 正解は2。FPWikiで紹介している過去問チャレンジにそっくりな問題。ユーザーには特に当てて欲しい問題。
問題38
易問 正解は3。簡易課税制度の基準は5000万までです。設例は基準緩すぎです。
問題39
易問 正解は4。会社と役員との取引は出題が多いです。解く際にポイントとなるのは税金をごまかせないようになっているというところ。ここを意識して考えれば自ずと答えが出てきます。今回のケースは賃貸料払ってないのでその分給料もらってるのと同じとみなすということです。
問題40
普通問 正解2。経常利益は営業利益+営業外収益-営業外費用です。
問題41
普通問 正解は4。常識的に判断して修正しないのはダメですよね。
問題42
普通問 正解は1。1ヵ月以内+消費税までです。
問題43
普通問 正解は4。設例の通り引渡の全部が履行不能となれば直ちに契約解除ができます。また、選択肢1の所有者についてですが、契約ではなく所有権移転登記をした者が主張できます。
問題44
普通問 正解は2。一般定期借地権は50年以上です。このへんはもう覚えるしかないです。
問題45
難問 正解は3。これはFPWikiに記載アリなのですが、載っていても難しいですね。農業のための居住施設ならOKなんですねー。
問題46
易問 正解は3。近隣商業地域は高層ではないので日影規制はないんですね。あるのは商業、工業、工業専用の3つです。
問題47
難問 正解は2。住宅用地の固定資産税は課税標準の6分の1です。お得です。
問題48
易問 正解は2。設例は短期譲渡所得の税率になっています。長期は15%の5%です。1級試験では最頻出です。覚えましょう。
問題49
普通問 正解は1。この場合は定額法のみです。
問題50
易問 正解は4。投資家の期待が上回っちゃってるんで有利の判定にならないですね。
問題51
難問 正解は3。これはテキストに詳しく書いていませんでした。納付すべき贈与税額が10万円を超える必要があります。テキスト追加。
問題52
易問 正解は2。法定相続分は基本中の基本。完璧に暗記しましょう。
問題53
普通問 正解は3。代償分割は揉めたりしなければわざわざ審判を受ける必要はありません。
問題54
易問 正解は4。保管制度を利用する最大の利点は検認が不要になる事です。絶対に覚えましょう。
問題55
易問 正解は2。サイトに主なものを掲載しています。07.相続税の基礎知識の5.債務控除をご確認ください。基本的には「生前に起きた事」が対象になります。
問題56
易問 正解は3。この問題のポイントは相続放棄ですね。放棄しても基礎控除の計算には入ってきます。あとは簡単な問題です。
問題57
易問 正解は1。類似業種比準価格の3比準要素は「配当・利益・純資産」です。これも1級では必須事項です。覚えましょう。
問題58
易問 正解は1。建物が無くては貸宅地にはなりません。自用地となります。
問題59
難問 正解は4。1級問題でした。非上場企業に限る特例です。
問題60
易問 正解は1。配偶者居住権は被相続人の配偶者を守るための保障。短期居住権もある。
まとめ
集計!!
易問 27(前回23)問!
普通問21(前回21)問!
難問 12(前回16)問!
やはり今回も、易問をしっかり押さえておくと
あとはサイコロ(確率)でも合格ラインに到達できる試験でした。
FP2級試験は基本をどれだけ押さえるか。暗記できるか。それに尽きます。
デュレーションなど、1級難度がいくつか飛び出しましたが、難問数は12と少なかったですね。
ひとつの難度がどれだけ高くとも、その数が少なければ合格の障害にはならないと思います。
今回残念だった方も恐れることなく学んでまいりましょう。
ちなみに難易度は私の独断と偏見ですからその辺はご容赦を(`・ω・´)
今回F分野の相続事業承継が前回よりもさらに易問だらけでした。
通常ならタックス、不動産、相続と進むにつれ難易度が上がる傾向にあるので、
今回はやりやすい試験だったと思います(^^)/